代表ご挨拶


人類とがんとの闘いは4,000年以上にわたり続いています。数多くの研究者ががんの病態を解明し、新たな治療法を生み出した結果、治療によって命を救える可能性は飛躍的に向上しました。しかし、治療が進化した現代でも、発見が遅れることで治療の選択肢が限られる現実は変わりません。強い副作用や高額な費用を伴う治療を受けざるを得ないケースも多く、個人や家族だけでなく、社会や経済にとっても深刻な課題です。
私たちは「予防」と「早期発見」こそが、この課題に対する最も有効な解決策であると確信しています。しかし、がん予防や早期発見の取り組みはまだ十分に普及していません。この現状を打破し、一人でも多くの命を救うために、Craifは次世代型がん検査の開発に取り組んできました。
Craifのがん早期発見技術は、血液ではなく尿を用いる独自のアプローチに基づいています。尿は痛みがなく簡便なだけでなく、がん由来のシグナルが豊富に含まれ、非常に高精度なデータが得られることを私たちは研究で示してきました。膵臓がんや肺がんといった早期発見が難しいがん種にも適応できることを、多くの臨床研究を通じて科学的な裏付けを重ねています。既存の常識にとらわれず、科学とデータを信じて挑戦する姿勢が、Craifの技術革新を支えています。
がんの早期発見は世界共通の課題です。日本発の技術で世界を変えることは決して夢ではありません。実際に、マイクロRNAを活用したがんの早期発見の分野で、私たちの技術は世界をリードしています。Craifはグローバルな視点で事業を展開し、世界中で誰もが生涯にわたって健康でいられる社会を実現するために挑戦を続けます。

代表取締役(CEO) 小野瀨 隆一
