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がん早期発見技術
miSignal Scan(マイシグナル・スキャン)
革新的な尿中マイクロRNAがん検査技術を活用
マイシグナル・スキャンは、Craifが独自開発した世界初の尿中マイクロRNAによるがんの早期発見技術を活用したがんリスク検査です。簡便かつ高精度なリスク判定により、がんの早期発見を革新します。マイクロRNAは、遺伝子発現を調節する重要な分子で、がんの発症や進行に深く関与しています。Craifは2018年の創業時からこのマイクロRNAにいち早く着目し、尿中から高精度に定量化する独自技術の開発に取り組んできました。
ノーベル賞でも注目された「マイクロRNA」。その微細なシグナルを尿から正確に読み取る技術

がんの発症や進行に深く関わる「マイクロRNA」は、医学の世界で長年注目されてきた重要な分子です。2024年にはノーベル生理学・医学賞のテーマにも選ばれ、その意義が世界的に認められました。

しかし、マイクロRNAは体液中にごくわずかしか存在せず、しかも非常に壊れやすいため、正確に検出するのはこれまで困難とされてきました。

その課題を克服する鍵となったのが「エクソソーム」と呼ばれる、細胞から分泌される極小のカプセルです。この中に包まれることで、マイクロRNAは外の環境から守られ、壊れにくい安定した状態で存在することができます。

Craifは、このエクソソームを尿から効率よく取り出し、中に含まれるマイクロRNAを精密に解析する独自技術を開発しました。これにより、従来の方法では十分量の検出が難しかった微量なマイクロRNAも正確に捉えることが可能となり、高い信頼性と再現性をもつデータを安定して得られるようになっています。

機械学習を駆使した高精度AIアルゴリズムを開発

Craifでは、遺伝子解析技術「次世代シーケンシング(NGS)」を使って、これまでに集めた数万件の検査データをもとに、がんのリスクを予測する高精度なバイオAIを開発しています。

2025年4月時点で、このAIは10種類のがん(食道・胃・すい臓・肺・大腸・卵巣・乳房・腎臓・膀胱・前立腺)に対応しており、中でも早期のすい臓がんについては、93%の確率で正しく見つけるという、世界トップクラスの精度を学術論文で発表しています※。

※ 本研究成果はLancetの姉妹紙に掲載されました。eClinicalMedicine 2024: 78: 102936.
マイシグナル・スキャンのアルゴリズム構築
独自の技術で尿中のさまざまなマイクロRNAの量や組み合わせを正確に測定しています。この大量のデータをもとに、AI(人工知能)による解析を行い、がんのリスクを予測するアルゴリズムを開発しています。
実証研究で、ステージ0の超早期肺がんを発見・治療に成功

Craifは、北海道大学病院および岩内協会病院と連携し、北海道岩内町にて町民の皆さまのご協力を得ながら実証研究を行いました。

この取り組みでは、健康な町民100人にマイシグナル・スキャンを受けていただき、その中からステージ0の肺がん(上皮内がん)を発見することに成功しました。

自覚症状のない段階でのがん発見は、これまで非常に困難とされてきましたが、今回のこの成果はマイシグナル・スキャンの社会実装に向けた重要なマイルストーンとなります。地域と医療機関との連携により、がんの早期発見を実現する未来が、いま現実のものとなり始めています。

すい臓がん診断補助医療機器プログラム

Craifでは、尿中のマイクロRNAとAI(人工知能)による解析技術を組み合わせ、すい臓がんの診断をサポートする新しい医療機器の開発を進めています。

この機器では、尿に含まれるマイクロRNA等の量やパターンをもとに算出したスコアにより、「陽性」または「陰性」の判定を行い、すい臓がんの可能性を評価します。

腫瘍マーカーや腹部の超音波検査と同様に、この医療機器はすい臓がんのリスク因子を持つ方に対して使われ、精密検査を実施すべきかどうかを判断するための補助ツールとして設計されています。

現在、この医療機器は全国の複数の医療機関と連携しながら、有効性を確認するための大規模な臨床試験(ピボタル試験)を実施中で、製造販売承認申請に向けた準備を進めています。

この技術は、すい臓がんの早期発見と適切な診断を支える、新たな選択肢となることを目指しています。

すい臓がん診断補助医療機器プログラム
※進行中の臨床試験での定義として、2型糖尿病、慢性膵炎、膵癌家族歴、IPMN、膵嚢胞、膵管拡張のいずれか1つ以上を有する方
医療機器プログラムとマイシグナルの違い
マイシグナル・スキャンと医療機器AIプログラムは、尿中のマイクロRNA等を測定する技術は共通ですが、測定結果からがんを判定するAIアルゴリズムが異なります
※進行中の臨床試験での定義として、2型糖尿病、慢性膵炎、膵癌家族歴、IPMN、膵嚢胞、膵管拡張のいずれか1つ以上を有する方
分類対象
医療機器AIアルゴリズムは、よりすい臓がん状態に近い属性の集団を分類する必要があるため、マイシグナル・スキャンよりもさらに開発難易度が高まります
※進行中の臨床試験での定義として、2型糖尿病、慢性膵炎、膵癌家族歴、IPMN、膵嚢胞、膵管拡張のいずれか1つ以上を有する方
多がん種診断補助医療機器プログラム
miSignal Dx マルチキャンサー
尿中small RNAによる、多がん種診断補助技術
miSignal Dx マルチキャンサーは、CraifがバイオAI技術で開発を進める、尿に含まれるマイクロRNA等の量やパターンにもとづく多がん種早期検出(MCED)医療機器プログラムです。尿1本で複数のがん種を同時に検出し、医師の医学的判断を支援する診断補助ツールとして、医療機器プログラム(SaMD)の薬事開発を進めています。
1回の採尿で、複数のがんを同時に診断する

現在の検診・人間ドックでは、がんの早期発見には部位ごとに異なる検査を組み合わせる必要があります。患者さんへの身体的・時間的・経済的負担は小さくなく、それでもすべてのがんを網羅することは困難です。

こうしたアンメットニーズに応えるために、Craifは「採尿のみで複数のがんを同時に検出できる」技術の開発に取り組んでいます。尿中に含まれるsmall RNA(マイクロRNA等の生体内分子)は、全身の細胞状態を反映した生体情報を豊富に含んでいます。Craifの独自バイオAI技術基盤でこれを解析することで、一回の採尿から複数のがん種を臓器ごとに精査し、最速で医師の意思決定につなげることが可能になります。

薬事承認取得を目指した開発の推進

miSignal Dx マルチキャンサーは、医師の判断のもとで医療機関において活用される医療機器プログラム(SaMD)として、薬事承認取得を目指して開発を進めています。

現在、少なくとも10がん種を対象とした検出性能の確立を目標に、臨床データの収集・解析および品質管理体制の整備を進めています。

がん全体の
95%以上を網羅
できる検査の開発を
目指す
※希少がんを除く
肺がん
胃がん
乳がん
卵巣がん
すい臓がん
食道がん
大腸がん
腎臓がん
膀胱がん
前立腺がん
子宮頸がん
子宮体がん
肝臓がん
胆嚢・胆管がん
頭頚部がん
造血器腫瘍(悪性リンパ腫、白血病、
多発性骨髄腫)
miSignal Dx マルチキャンサー
多がん種を対象とした多施設共同試験を2000例以上の規模で実施
想定される臨床応用
検診・人間ドックにおける多がん種の同時評価を主な用途として想定しています。無症状の方を対象に、非侵襲かつ簡便な採尿のみで複数がん種のアセスメントを行うスクリーニング検査として、必要な精密検査への適切な接続を支援します。