バイオAIスタートアップのCraif株式会社(所在地:東京都新宿区、CEO:小野瀨隆一、以下Craif)と、共同創業者・技術顧問である安井 隆雄(名古屋大学 大学院工学研究科 生命分子工学専攻 教授)は、産学連携による共同開発で実用化した「尿中マイクロRNAによる多がん種早期発見プラットフォーム」により「第51回 井上春成賞」を受賞し、7月23日に日本工業倶楽部会館にて行われた贈呈式に出席いたしました。

井上春成賞は、大学等の独創的な研究成果を企業が事業化し、わが国の科学技術・経済・福祉の発展に貢献した技術の中から、毎年原則2件のみを表彰する、半世紀の歴史を持つ技術賞です。今回の受賞は、安井教授の基礎研究を起点とする尿中マイクロRNA解析技術を、誰もが負担なく受けられるがん早期発見の仕組みとして社会に実装した点を高く評価いただきました。
井上春成賞委員会委員長の橋本 和仁氏(国立研究開発法人科学技術振興機構(JST) 理事長)より、表彰状を受け取りました。また、受賞者代表挨拶として安井教授およびCOO水沼が登壇し、スピーチをおこないました。


がんの早期発見は、世界共通の課題です。そして、日本発の技術で世界を変えることは、決して夢ではありません。現に、尿中マイクロRNAによるがん早期発見技術を広く届けるために、私たちの技術は世界に羽ばたこうとしています。 日本の科学技術が、確かな社会的インパクトとなり、この国が再び科学で世界をリードする。その未来への、確かな先例でありたいと考えています。
世界中の誰もが、生涯にわたって健康でいられる社会へ。がんの早期発見が、当たり前になる社会へ。歩みを止めず、進んでまいります。
今回の研究が、「尿もがん検知に利用できる」という新しい一段を、科学の階段に加えることができたのであれば、研究者としてこれ以上の喜びはありません。そして、その一段を社会へとつなぎ、多くの方々の健康に役立つ技術へ育ててくださったCraifの皆様をはじめ、共同研究者、学生、そして長年支えてくださったすべての皆様に、心より感謝申し上げます。
この受賞を励みに、これからも科学の階段に新しい一段を積み重ね、社会に貢献できる研究を続けてまいります。
![]() | 名古屋大学 大学院工学研究科 生命分子工学専攻 教授。 2014〜2019年ImPACTプロジェクトマネージャー補佐就任、2015〜2019年・2019〜2023年JSTさきがけ研究員、2018〜2023年名古屋大学大学院工学研究科・生命分子工学専攻准教授。2023〜2026年東京工業大学(現 東京科学大学) 生命理工学院 教授、2026年〜名古屋大学 大学院工学研究科 生命分子工学専攻 教授。研究テーマはナノデバイスによる生命分子解析と生命現象の解明、ナノバイオメディカルエンジニアリング。がん細胞から正常細胞へ輸送されるがん化因子であるエクソソームの定量解析を目指している中で、わずか1ミリリットルの尿からがんを特定する技術を新たに発見。同技術を実用化すべく、代表の小野瀬と共に2018年5月にCraif株式会社を創業。 |
Craif(クライフ)は がん早期発見に取り組む2018年創業のバイオAIスタートアップです。尿をはじめとする体液から、DNAやマイクロRNAなど多様なバイオマーカーを高精度に検出する独自の解析技術基盤「NANO IP®︎(NANO Intelligence Platform)」とAI技術を融合し、がんの超早期発見・早期治療・早期復帰を可能にする革新的な検査を開発しています。バイオテクノロジーとAIの力を社会に広く届けることで、当社のビジョンである「人々が天寿を全うする社会の実現」を推進します。
![]() | 「マイシグナル・スキャン」は、尿中のマイクロRNAを抽出しAIで解析することで、すい臓がんを含む10種のがんリスク*を、がんの種類別に、ステージ1から評価する検査です。尿を採取するだけで、体に負担なく検査することが可能です。 詳細はWebサイトをご覧ください。 「マイシグナル・スキャン」は医療機器ではありません。解析した情報を統計的に計算することによりリスクを判定するものであり、医療行為としてがんに罹患しているかどうかの「診断」に代わるものではなく、リスクが低いと判定された場合でもがんが無いまたは将来がんにかからないとは限りません。 |
※ 卵巣がん・乳がんは女性のみ、前立腺がんは男性のみ検査対象となります。


