NEWS

2021.10.05

尿を利用したがんの早期発見を目指すCraif
Medical Affairs ディレクターに、名古屋大学未来社会創造機構 特任教授の夏目 敦至氏が就任

 Craif株式会社(所在地:東京都文京区、CEO:小野瀨 隆一、以下Craif)は、名古屋大学未来社会創造機構 特任教授の夏目 敦至氏が、当社のMedical Affairs ディレクターに就任したことをお知らせいたします。

■夏目氏の就任により、脳腫瘍領域における研究開発を加速

 夏目氏は名古屋大学医学部医学科を卒業後、米国ピッツバーグ大学分子生化学教室への留学、名古屋大学医学部附属病院遺伝子・再生医療センター助手、名古屋大学大学院医学系研究科脳神経外科特任准教授を経て、2010年11月より名古屋大学大学院医学系研究科脳神経外科准教授、および名古屋大学病院の脳腫瘍グループリーダーとして診療と研究を牽引してきました。2021年10月より名古屋大学未来社会創造機構 Craifナノデバイス産学協同研究部門 特任教授に就任し、夏目氏がもつ脳神経外科・脳腫瘍領域の豊富な知見と経験を基に、Craifはがんの早期発見のみならず、脳腫瘍の発見に役立つ尿検査の研究開発を加速します。

~夏目氏のコメント~
 「私は脳腫瘍の専門医として、乳幼児から高齢者までのさまざまな脳腫瘍の治療に携わりながら、脳腫瘍の発生や悪性化、進行に関わる分子、ゲノム、エピゲノムについて研究してきました。日常診療を通して湧き上がる疑問を研究課題として言語化し、得られた成果を臨床へ還元することが思考の原点です。血液脳関門があり、尿路系から最も遠隔にある脳腫瘍の尿リキッドバイオプシーは大きな挑戦ですが、それを可能にすべくCraifと歩んでいきたいと考えています」

夏目 敦至(なつめ あつし)氏:
名古屋大学未来社会創造機構 特任教授

略歴
1995年に名古屋大学医学部医学科を卒業後、米国ピッツバーグ大学分子生化学教室への留学、名古屋大学医学部附属病院遺伝子・再生医療センター助手、名古屋大学大学院医学系研究科脳神経外科特任准教授を経て、2010年11月より名古屋大学大学院医学系研究科脳神経外科准教授、および名古屋大学病院の脳腫瘍グループリーダーとして、多数のメンバーと関連施設のOBと共に診療と研究を牽引してきた。日本脳腫瘍学会理事、日本癌学会評議員、日本脳腫瘍病理学会評議員など、数多くの学会での役職にもついており、脳腫瘍領域におけるオピニオンリーダーである。研究では、毎年10本以上のインパクトのある英文論文を発表しており、今年には脳腫瘍のリキッドバイオプシー開発の基礎となる研究成果を安井隆雄准教授らと共同で国際学術論文として発表。日本脳神経外科学会奨励賞、米国癌学会(AACR)若手研究者奨励賞、日本脳腫瘍病理学会賞、日本脳腫瘍学会星野賞、日本分子脳神経外科学会賞受賞。米国臨床腫瘍学会、米国癌学会、米国脳腫瘍学会(Editorial Board)、日本脳神経外科学会(代議員、国際教育委員)、日本癌学会(評議員)、日本脳神経外科コングレス(運営委員)、脳腫瘍学会(理事)、日本脳腫瘍病理学会(評議員、事務局幹事)、日本分子脳神経外科学会(事務局幹事、世話人)、日本遺伝子治療学会(評議員)、JCOG0911試験研究事務局長を務める。