2022.09.12
Craif株式会社(所在地:東京都文京区、CEO:小野瀨 隆一、以下Craif)は、尿中マイクロRNAからがんを早期発見するがんリスクスクリーニング検査サービス『miSignal®︎(マイシグナル)』シリーズから、乳がん検査を2022年9月12日(月)より医療機関を通じて提供開始いたします。これにより、既に発売されている卵巣がん検査と合わせて、2がん種同時に受検可能となるmiSignal®︎女性がんセットが受検可能となり、より多くの方におすすめできる検査となりました。
■miSignal®女性がんセットのサービス提供開始の背景
日本における乳がんの罹患者数は94,519人(*1)、死亡率(対人口10万人)12.1人です(*1)。乳がんは、適切な検査(マンモグラフィー検査)が確立されているものの、痛い検査は苦手、忙しいため検診に行く時間がない等の理由で検査受診率が低く、日本のマンモグラフィー検査の受診率は先進国の中で最低レベルです(*2)。近年の医学の進歩により治療成績は向上してきているものの、臨床進行度別の5年相対生存率は限局(早期)は99.3%、遠隔は39.3%(*1)に留まります。
このように乳がんは、新しい医薬品や治療法の開発が進歩しているものの、根本的に予後を改善するためには、乳がん検診の受診を促し、早期のうちにがんを発見し治療を開始することが重要です。また、乳がんを発症される方には、遺伝に起因するもの(遺伝性乳がん卵巣がん症候群:HBOC)である場合もあり、HBOCと診断された方は乳がんだけでなく卵巣がんも発症しやすい傾向があります。そのため、2つのがん種を同時に検査できることは、がんの早期発見と予後改善に有益な手段になり得ます。Craifは、痛みのない、手軽な尿検査によりがんを早期発見できる検査を開発・提供することで、乳がん・卵巣がんの予後改善に貢献して参ります。
出典:
(*1)国立がん研究センターがん情報サービス「がん統計」
(*2)OECD, OECD Health Data 2013, June 2013
■ miSignal®️(マイシグナル)について
miSignal®️(マイシグナル)は、がんの発症や進行、転移に重要な役割を果たすマイクロRNA(以下miRNA)に着目したがんスクリーニング検査です。独自の技術により尿中の微量なmiRNAを効率よく捕捉し、早期のがんリスクも高い精度で検出します。本サービス最大の特長は“痛みがない”という点です。医療機関へ尿を提供するだけで、負担なく気軽にがんのリスクチェックを行っていただけます。現在、提供が開始されているマイシグナルの対象がん種は「卵巣がん」・「乳がん」です。今後、研究開発の進捗とともに順次検査可能ながん種を増やしてまいります。詳細はWebサイト(https://misignal.jp/)をご覧ください。