「すい臓がん啓発プロジェクト in 福岡」を発足〜がん検診受診率下位の福岡にて、医療機関や薬局チェーンなどと共に取り組みを推進〜
2025.11.26
尿がん検査「マイシグナル®︎」を提供するCraif株式会社(所在地:東京都新宿区、代表取締役CEO:小野瀨 隆一、以下Craif)は、福岡山王病院、総合メディカル株式会社(東京本社:東京都千代田区、福岡本社:福岡県福岡市)、県内の医療機関・企業・福岡の複数の経済団体と連携し、すい臓がんの啓発および早期発見・早期治療を目的とした「すい臓がん啓発プロジェクト in 福岡」を2025年11月26日(水)に発足いたします。Craifは本プロジェクトを通じて、福岡を“日本一すい臓がんを早期発見・早期治療できる地域”とすることを目指します。本プロジェクトでは、医療機関や薬局チェーンと連携し、消費者向け啓発イベントの定期開催、薬局店頭での啓発活動・セミナー企画、対策型検診(がん検診)の情報提供や受診を促す取り組みを通じて、消費者が日常的に正しいがんの知識に触れ、受診行動へつながる環境づくりを進めてまいります。
■ すい臓がん啓発プロジェクトin 福岡の発足背景と目的
日本では「2人に1人ががんに罹患する」時代を迎え、がんの予防と早期発見は、医療費や生活の質にも直結する社会全体の重要課題です。中でも福岡県は、がん検診受診率が全国下位(※1)にとどまり、検診行動を促すきっかけが十分に届いていないことが課題となっています。また、多くのがん種の中でもすい臓がんは5年生存率がわずか8%(※2)と非常に厳しい現状にあります。2023年にはがん種別死亡者数で胃がんを抜いて全国3位となりました(※3)。すい臓がんは初期症状が乏しく、腫瘍マーカーの変動も見られにくいため、従来の検査では早期発見が極めて困難とされています。しかし、腫瘍が1cm以下の段階で発見できれば、5年生存率を80%以上に向上できることが分かっており(※4)、早期発見こそが最も重要な対策です。それにもかかわらず、こうした重要な情報は一般に十分知られていないのが現状です。Craifは、「すい臓がんが当たり前に早期発見される社会をつくる」というビジョンのもと、福岡の地域課題に向き合い、医療機関・薬局チェーン・企業と共に本プロジェクトを発足しました。 *1.都道府県別がん検診受診率(2022年国民生活基礎調査) 肺がん:44.4%(42位)、大腸がん:42.1%(39位)、胃がん:46.5%(37位)、乳がん:44.7%(34位)、子宮(頸)がん:42.6%(28位) *2.国立がん研究センターがん対策情報センター 「全国がん罹患モニタリング集計 2009-11年生存率報告」 *3.厚生労働省「人口動態統計2023」 *4.Egawa S, et al : Japan pancreatic cancer registry;30th year anniversary. Pancreas 2012;41 : 985-992