2020.10.21
Craif株式会社(本社:東京都⽂京区、代表取締役社⻑:⼩野瀨 隆⼀、以下Craif)は、国⽴研究開発法⼈ 科学技術振興機構(本部:埼⽟県川⼝市、理事⻑:濱⼝ 道成、以下JST)が主催する、2020年度「STI for SDGs」アワードで優秀賞を受賞いたしましたことをお知らせいたします。
Craifの独⾃デバイスを⽤いた尿中miRNAの網羅的解析による⾼精度がん早期発⾒の取り組みが、JSTが主催する「STI for SDGs」アワードにおいて「優秀賞」を受賞いたしました。「STI for SDGs」アワードとは、JSTが未来共創推進事業の⼀環として⾏う、科学技術イノベーション(Science, Technology and Innovation: STI)を⽤いて社会課題を解決する地域における優れた取組を表彰する制度です。
「STI for SDGs」アワードについて
https://www.jst.go.jp/sis/co-creation/sdgs-award/
Craifは、名古屋⼤学発ベンチャーとして⽇本が誇る材⼒を⽤いて尿からエクソソームを捕捉し、AI(⼈⼯知能)を組み合わせることで、エクソソームバイオマーカー解析プラットフォームを構築しています。このプラットフォームを医療に応⽤することで、少量の尿から、⾼精度でがんを早期発⾒する検査や、個別化医療を実現する治療選択・診断ツールを開発しています。今回の受賞では、STIの活⽤、⾰新性、独創性などを⾼く評価頂くことができました。がんの早期発⾒や適切な治療介⼊は医療費の抑制や健康寿命に直結する最重要課題であり、世界⼀の⾼齢社会である⽇本でこそ世界をリードできる課題です。
Craifは、この課題を解決し、幸福に溢れる⾼齢社会の⼿本となるような社会の実現に⼤きく貢献してまいります。
■当社の技術と提供価値
Craifのコアテクノロジーは酸化亜鉛ナノワイヤを⽤いた独⾃のエクソソーム抽出デバイスにあります。エクソソームには核酸やタンパク質などさまざまな⽣体分⼦が含まれており、バイオマーカーとして着⽬を集めています。本デバイスを⽤いることでエクソソームを⾼効率に抽出することができ、疾患の発症や悪性化に深く関与しているmiRNAを1,300種類以上検出し、その発現パターンを機械学習で解析することで⾼精度でがんを検出することに成功しています。本技術を応⽤することで、少量の尿から⾼精度でがんを早期発⾒する検査や、ひとりひとりに最適な治療の選択が可能となる検査を開発し、⼈々ががんで命を落とすことのない世界を⽬指します。