SCIENCE

ナノ加工技術によるマイクロ流路チップで、
エクソソームの高効率回収を実現

細胞間情報伝達を読み解く

我々の体内では、細胞が放出するエクソソームが他の細胞に受け渡されることで、1細胞レベルを越えた様々な細胞間情報伝達が行われている。特にがん細胞が放出するエクソソームには血管新生や転移、免疫逃避に関連する分子が含まれることが示されており、がんの進展に適した微小環境構築に重要な役割を担うと考えられている。
Craifの開発したナノワイヤデバイスを用いてエクソソームを高効率に回収すれば、がんをはじめとした多くの疾病に関わる細胞間のクロストークを高精度に読み取ることができる。

OUR PLATFORM

PERFORMANCE

がん特異的なmicroRNAプロファイルを尿中から同定

がん細胞が放出するエクソソームには血管新生や転移、免疫逃避に関連する分子が含まれることが示されており、がんの進展に適した微小環境構築に重要な役割を担うと考えられている。更に、エクソソームに含まれる特定のタンパク質や RNA の発現様式が、がんの状態や進展と関連し、バイオマーカーとして有用であることが示されており、がんの早期診断や治療効果の判定などへの応用が大きく期待されている。がん細胞が発するエクソソームだけでなく、がん微小環境構築に関わる細胞由来のエクソソームからも特異的なバイオマーカーを見出せれば、早期がん診断実現の蓋然性は高い。実際に、肺がん・脳腫瘍患者の尿検体を解析した後ろ向き臨床研究の検討を本デバイスで実施したところ、初期段階の肺がん・脳腫瘍でも高い精度で検出することに成功している(感度・特異度共に97%以上、特許申請中)。また、脳腫瘍と肺がんの識別にも成功しており、がん種の区別をつけることができる尿検査の開発を進めている。

研究実績