ナノバイオマーカーの効果的な捕捉、計測、分析、データベース化で、
あらゆる疾患の治療最適化に挑戦。
我々の体内では、細胞が放出するエクソソームが他の細胞に受け渡されることで、1細胞レベルを越えた様々な細胞間情報伝達が行われている。特にがん細胞が放出するエクソソームには血管新生や転移、免疫逃避に関連する分子が含まれることが示されており、がんの進展に適した微小環境構築に重要な役割を担うと考えられている。
Craif(クライフ)では、NANO IP®️(NANO Intelligence Platform)を用いてがんをはじめとした多くの疾病に関わる細胞間のクロストークを高精度に読み取ります。
Craif(クライフ)のコアテクノロジーはナノ素材の開発技術。マイクロ流体ナノワイヤデバイス®️やセルロースナノファイバを用いてバイオマーカーを効率的に捕捉することで、マイクロRNAなどの微量なバイオマーカーを高感度に検出し、有用なバイオマーカーの特定に役立てる。
有用なバイオマーカーを特定できたとしても、それを検査として実用化するためには、定量性の向上と再現性の追求が鍵となる。Craif(クライフ)では、通常は困難なマイクロRNAをはじめとする微量核酸解析の定量性・再現性向上を実現する解析・計測システムの樹立(qPCRや次世代シーケンサー等)や測定ワークフローの確立において最先端のノウハウを蓄積。
日々の測定によって得られる測定データは臨床情報と共に蓄積され、世界でも例を見ない規模のデータを蓄積。専属のデータサイエンティストチームが最先端の人工知能や高度な統計解析を駆使して、あらゆる疾患のリスクを精度良く推定することができるアルゴリズムを開発。
Craifラボでは、検体管理からその測定、データ化までを⾼度に自動化し、安定的かつハイスループットな測定が可能なシステムを構築。徹底的なR&Dおよび測定ワークフローのDX(デジタルトランスフォーメーション)により、ヒトによるミスを減らし、生産性と透明性の高いオペレーションを実現。
デジタルCLLで実施された全ての実験データを、検体に紐づく臨床情報と共にデータベースに集約。患者背景、実験条件のクロス解析・振り返りを瞬時に行うことで、あらゆる角度からバイオマーカーの振る舞いを検証すると共に、ビッグデータを用いたシームレスな解析を実現。
がん細胞が放出するエクソソームには血管新生や転移、免疫逃避に関連する分子が含まれることが示されており、がんの進展に適した微小環境構築に重要な役割を担うと考えられている。更に、エクソソームに含まれる特定のタンパク質や RNA の発現様式が、がんの状態や進展と関連し、バイオマーカーとして有用であることが示されており、がんの早期診断や治療効果の判定などへの応用が大きく期待されている。がん細胞が発するエクソソームだけでなく、がん微小環境構築に関わる細胞由来のエクソソームからも特異的なバイオマーカーを見出せれば、早期がん診断実現の蓋然性は高い。実際に、肺がん・脳腫瘍患者の尿検体を解析した後ろ向き臨床研究の検討を本デバイスで実施したところ、初期段階の肺がん・脳腫瘍でも高い精度で検出することに成功している。また、脳腫瘍と肺がんの識別にも成功しており、がん種の区別をつけることができる尿検査の開発を進めている。