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2022.04.12

Craif、シリーズBエクステンションラウンドで追加の資金調達を実施

 Craif株式会社(所在地:東京都文京区、CEO:小野瀨 隆一、以下Craif)は、Saisei Ventures、株式会社博報堂DYベンチャーズ、KIRIN HEALTH INNOVATION FUND、NOBUNAGAキャピタルビレッジ株式会社を引受先とする第三者割当増資を実施。2021年11月に実施したシリーズBのエクステンションラウンドを完了したことをお知らせいたします。

左から:技術顧問・共同創業者 安井 隆雄、代表取締役社長(CEO)小野瀨 隆一、最高執行責任者(COO)水沼 未雅、最高技術責任者(CTO)市川 裕樹

■資金調達の背景・目的
 当社は、名古屋大学発ベンチャーとして、日本が誇る素材力を用いて尿からマイクロRNAを網羅的に捕捉しAI(人工知能)を組みあわせて医療に応用することで、尿中バイオマーカー探索プラットフォームを構築しました。現在のがん診療が抱えるさまざまな課題解決に取り組んでいます。今回の資金調達により、これまで取り組んできた「尿から高精度にがんを早期発見する検査」の社会実装を行います。また、「一人ひとりに最適な治療の選択が可能となる検査」の更なる開発や臨床研究の強化を加速してまいります。

第三者割当増資引受先
<新規投資家>
Saisei Ventures
(所在地:東京都千代田区、マネージングパートナー:Jonathan Yeh)
株式会社博報堂DYベンチャーズ
(所在地:東京都港区、代表取締役社長:徳久 昭彦)
KIRIN HEALTH INNOVATION FUND(KIRIN・GB投資事業有限責任組合)
(所在地:東京都渋谷区、代表取締役社長:百合本 安彦)
NOBUNAGAキャピタルビレッジ株式会社
(所在地:岐阜県岐阜市、代表取締役:峠 清孝)

■ 引受先コメント / 投資の背景・今後への期待
Saisei Ventures
マネージングパートナー Jonathan Yeh氏
 未来の医療は、最新の治療法開発と、治療効果と疾患進行のモニタリングによる高度な情報診断の掛け合わせにより実現します。マイクロRNAは、臨床的に有益なバイオマーカーとしての特性をもつと示されていましたが、臨床的に必要なレベルと再現性でその捕捉と分析ができないことから、臨床への応用が難航しておりました。Craifの革新的な技術プラットフォームは、この難問を乗り越え、疾患の早期スクリーニング、層別化、モニタリングのブレークスルーに繋がる可能性を秘めています。サイセイ・ベンチャーは、日米に特化したヘルスケアファンドとして、Craifの全事業領域における価値創造を支援できることを光栄に思います。

HAKUHODO DY FUTURE DESIGN FUND
株式会社博報堂DYベンチャーズ パートナー 漆山 乃介氏
 尿という非侵襲な検体を用いて早期にがんリスクを高い精度で検出できるCraif社の技術は、生活者の負担が少なく、健康寿命の延伸に繋がる社会的意義の高いものです。様々なステークホルダーと協調して誠実に事業に取り組まれているCraif社の素晴らしいチームメンバーと共に、博報堂DYグループが有する生活者発想とクリエイティビティを掛け合わせることでこの素晴らしい技術を世の中に浸透させるべく伴走してまいります。

キリンホールディングス株式会社
執行役員 ヘルスサイエンス事業部部長 石倉 徹氏
 尿からマイクロRNAを高精度に測定できるCraif社の独自技術は、がん検査に留まらず、今後さまざまな領域に応用できることを期待しています。「人生100年時代の健幸ライフスタイルパートナー」をビジョンに掲げるキリングループのヘルスサイエンス事業との親和性は高く、Craif社のビジョンに寄り添ってその技術の可能性を広げることで成長を支援してまいります。

NOBUNAGAキャピタルビレッジ株式会社
インベストメント部 チーフ 太田 匡紀氏
 NOBUNAGAキャピタルビレッジは、Craif社のビジョンである「人々が天寿を全うする社会の実現」に共感するとともに、地方からグローバル展開を目指して活動する当社とともに成長していきたいと考え、今回のラウンドへ参加しました。今後は、十六フィナンシャルグループの持つリソースを最大限活用するなか、「がん検査の社会実装」に向け、東海エリアにおけるサービス展開をサポートしていきたいと考えます。