INTERVIEWSメンバーを知る

入社して1年で、大企業10年分の経験を積む

松本 尚樹 Naoki Matsumoto

ビジネス開発

PROFILE
新卒で大手消費財メーカーに入社。新規開拓営業および既存顧客向け営業を経験後、全社のデータ利活用戦略の立案、および各種プロジェクトを推進。2021年Craifに参画し、事業開発部で医療機関向けのプロダクトリリースに従事。現在は新規開拓から利用促進までの営業領域全般を担う。

世界中に影響を与えられるプロダクトとビジョンに惹かれてCraifへ

Craifに入社する前は、大手日本メーカーに勤めていました。そんな中、当時はまだプロダクトのリリースもしていなかったCraifに転職を決めた理由を振り返ると、やはり会社の掲げている大きなビジョンに共感したところが大きかったですね。
転職活動の中で他のスタートアップも検討しましたが、当時は「ミニマムなIPOを目指す」姿勢の会社だな、と感じてしまったことが多かったんです。ところがCraif CEOの小野瀬と話すと、本気で検査業界を変えに行くんだ、それで社会を変えていき、世界的な課題であるがんの医療を根底から変えていくんだ、という熱意に心が震えました。世界中に影響を与えられるようなプロダクトをつくり、日本を飛び越えて、会社としてグローバルで戦っていくことを目指している。そんな姿に惹かれて入社を決めました。

入社して1年で、大企業10年分の横断的な経験を積む

Craifに事業開発メンバーとして入社したのは、まだプロダクトもリリースされていなかったタイミングでした。最初のミッションは、新しいプロダクト(現在のmiSignal®)の名称を考案して、ロゴを決めるというマーケティングのような仕事でした。当時はマーケティング担当もおらず、いきなり畑違いかつ重要な仕事を任され、知識ゼロの中でのスタートでした。最終的に社外のエキスパートやデザイナーの力も借りながら、多くのアイデアを出して1ヶ月で決めきったことは、その後も経験値がないミッションに対して、立て続けに挑んでいく上での自信となりました。また、サービスを成り立たせる上で、尿検体をどう安定的に輸送するのか、輸送容器・パッケージも、自分でイチからリサーチして決めていかないといけない。また取り扱っていただく医療機関のターゲティングや営業代行パートナーの選定、営業資料の作成や提携後のオンボーディングプランの実施も全部自分で決めて実行していく。加えて、サービスの提供にはITシステムの構築も必須ですが、その要件定義から実装まで、社内のエンジニアと連携して自分たちの手でつくっていく。
大企業だと、マーケティング、営業、ロジスティクス、アライアンス、ITのようにそれぞれの部門に分かれており、各部門の主担当者と連携して物事を進めることが多いため、こうした横断的な仕事の経験はほとんどできないと思います。一方で、Craifにいるとこれら全てを自分が主担当として動かしていくことになります。数多くの職種を一度に経験できる。これがスタートアップでゼロイチをやることであり、面白さなんだと感じています。大企業で全部やろうと思ったら10年かかるような経験だと思います。

崖から飛び降りながら飛行機を組み立てるようなスピード感

Craifで仕事をする上では、「Deliver Fast」という行動規範が大切にされているため、スピード感を持って仕事を進めていくのが日常的です。
自分が事業開発の最初のメンバーとして入社したタイミングで、ある大手企業との事業提携の交渉が大詰めを迎えていたのですが、その提携条件として、プロダクトリリースの時点で47都道府県全てに、miSignal®を取り扱っている医療機関が存在しなければならないというミッションを突きつけられていまして。これは公平な医療アクセスを実現する上で重要なミッションでありますが、実際に営業をするメンバーは自分だけ、プロダクトリリースまで残り半年という状況で、かなりチャレンジングなことでした。
これをなんとしてでも達成するために、The Model※を実行できるチームを立ち上げて、がむしゃらにPDCAを回していきました。妥当性の高いアイデアをチームとアラインして、それをしっかりと短期間で回してさらに加速するというスタイルをとっていました。具体的には毎週、週の前半で前週に立てたプランをやり切って、後半に振り返りをして次週のプランにつなげていくことをひたすら繰り返していく。そんな中で、社内外のありとあらゆる方々に協力いただきながらなんとか「半年以内に全国47都道府県に取り扱い医療機関が存在する状態をつくる」という前代未聞の目標を達成することができました。
先日COOの水沼が大手試薬メーカーの営業チーム向けに講演をした際、どうやって短期間で、こんなに広いエリアカバレッジと提携医療機関数を実現したんですか、と問われこの経験を共有したところ、信じられないと目が点になっていらしたようです・・・。スタートアップって「崖から飛び降りながら飛行機を組み立てる」ような仕事の仕方をすると聞きます。まさにCraifもそういうところで(笑)、大企業では考えられないスピード感ですよね。

※The Model: 顧客開拓から受注後のサポートまでを一人が担当する従来型の営業スタイルとは異なり、営業業務をプロセスごとに細分化し、部門分けをする営業モデルのこと

0→1の事業フェーズを経験できる貴重なチャンス

キャリアについて、特に転職を考えている人にとっては10年後や20年後に自分がどうなっているかという視点をみなさん持たれているかと思います。わたし自身も、大手企業からスタートアップに移ってその後のキャリアはどうなるんだろうという不安がなかったわけではありません。でも今となっては、それはとても無駄な懸念だったなと思います。今のCraifに数年居れば、1人でも何かしらの事業をスモールで立ち上げられるような経験は積めると思いますし、やりたいことを見つけてすぐに挑戦するという働き方もできます。迷っていた当時の自分に言いたいことは、スタートアップの1ヶ月は大手の1年くらいの時間軸に等しく、迷っているその1ヶ月間で1年分の経験のチャンスを失っているんだよということです。

miSignal®もようやく0→0.1くらいのところにきたかなという感覚で、本格的な0→1フェーズはこれからも続いていきます。またmiSignal®に限らず、Craifでは他にも色々なプロダクトの種も研究開発で生まれてきていて、それらをゼロから事業化するチャンスがこれからも沢山やってきます。
Craifは常に前例のないことにチャレンジしているので、分からないことを素直に分からないと言って仲間から吸収できること。そして、お互いに背中を預け合うプロフェッショナリズムを持って、目の前の課題解決を自らドライブしてやりきれる人が活躍できる組織です。そんな環境で事業を自らの手で作りたいとか、0→1をやりたいという人にとっては、まさしくCraifがチャレンジできる理想的かつ貴重な場所だと思っています。

OTHER INTERVIEWS