事業の普及を通じて“天寿を全うできる社会”の実現へ
荒井 悠紀子ビジネス開発
加藤 孝明 Takaaki Kato
ビジネス開発
キャリアとしては大手製薬会社と医療系のメガベンチャーを経てから、Craifに入社しました。前職のメガベンチャーには100人を超えたあたりのタイミングで入社しましたが、ビジネスとしては当時10→100くらいのフェーズにあって、既にある程度仕組みも出来上がっていたように思います。そこで5年ほどかけて複数の部署や、新規事業の立ち上げを経験して、自分の中に様々な知見や能力を蓄積できたときに、ふと他の組織・会社で自分の力がどの程度通用するんだろうかと考えるようになりました。
年齢を考えても、自身が入社した当時の経営役員や事業部長の世代である30代前半にさしかかり、キャリアのタイミングとしても、一度自らが組織をゼロから作っていく立場でスタートしてみたいと思いました。そのため、既に形が出来ている組織ではなく、もっと小さいこれから急成長する組織でチャレンジしていきたいと考えました。
転職活動ではベンチャー企業を中心にみていましたが、CEOの小野瀬の情熱やCraifのビジョンに強く共感したのがCraifへの入社を決めた主な理由です。また、これからまさに急成長期に入るというCraifの事業フェーズを考えたときに、自分がこれまで培ってきた知見を活かしてパフォーマンスを発揮できるなと思いましたし、もっと言えば組織形成は誰よりも私が絶対にやれるという自信もありました。自分の実力を全力で試しに行きたいという気持ちも後押しし、入社を決断しました。
Craif入社後は、主に医療機関におけるmiSignal®の事業拡大に携わっています。新規受注開拓や、契約後の販売促進などに幅広く関わりながら、組織化・仕組み化をほぼ一から推進してきました。入社当時は、売上を伸ばしていく・数字を管理できるといった体制はほぼ出来ておらず、個人の力量に依存していましたが、半年ほどかけて組織としての仕組みは大幅に進化させることができたと思っています。結果を出していれば、どんどん裁量は大きくなる組織なので、自分の裁量をこれからもっと広げていくためにもしっかり結果を出していきたいです。
今は事業としての勝ち筋をまさに探索しているフェーズなので、既成概念にとらわれずに様々なことにチャレンジできますし、少数精鋭のチームなのでボトムアップでスピーディーに施策を回せる、かつ、アイデアがすぐに採用されて改善されていくスピード感を日々感じることができます。一つ一つの施策がダイレクトに数字として返ってくるので、それを楽しめる人にとっては非常に面白い時期だと思います。
今のフェーズに必要なのはロジカルさと泥臭さの両立です。事業を大きくしていく上で、ロジカルな思考や意思決定が絶対に必要です。Craifの行動規範の中に「Focus on Goals = 達成すべきミッションに向かって、自分が解くべきイシューはなにか、問い続ける」というものがありますが、これを実践する上でロジカルに課題を定義して整理する力は必ず求められます。
ただ、それを満たした上で泥臭くあれるか、というのも同じくらい重要だと思っています。目の前に落ちている課題に対してもう一歩先に進めるか、踏ん張れるか、こぼれ落ちているものを丁寧に拾っていくことを日々積み重ねていけるかどうかが、結局設定したゴールにたどり着くまでのスピードや、結果そのものを左右すると思っています。ビジョンの達成のため、事業を大きくするために必要なことであれば、自分の仕事の範囲に線を引かずにいかに泥臭く目の前の課題解決に取り組めるか。また別のCraifの行動規範として「Stretch to Win = 自分の限界を決めず、目的達成のために手段を検討し、やれることをすべてやる」というものがありますが、これを息を吸うようにやれるメンバーと一緒に仕事をするのは楽しいですし、そういうメンバーにこれからも加わってもらいたいと思っています。
Craifでの仕事で成し遂げたいことは、miSignal®というプロダクトを大きくしていくことです。これまでの検査と比較して技術・サイエンスドリブンなプロダクトであることがとても魅力的ですし、サービス全体の設計においても本当にユーザーのことを考え抜いて作られています。医療機関との連携を重視して事業開発をしているところや、一連のユーザー体験、検査結果票やユーザー向けの資料をみていただければ、Craifの想いはすごく伝わってくると思います。最終的にはプロダクトの成長を通じて、がんのリスクスクリーニング検査という概念が当たり前な世の中を作っていきたいです。今はまだ、患者にとっても当たり前じゃないですし、医療機関にとっても当たり前じゃない、全く概念が浸透していないというのが現状なんですよね。
がんのスクリーニング検査の中でも、精度が高く痛みを伴わない検査というのが当たり前に医療機関で提案されるような世の中、当たり前にそうした検査に人々がアクセスすることができる世の中に変えていきたいと思っています。これまで真剣にそれをやろうとしてきたプレーヤーが存在しなかった中で、この業界全体や、社会全体のがんに対する取り組みがこれからの私達の活動で変わってくる可能性があると思っています。ただ、新しいプロダクトを出すだけで自然に使われる・浸透していくということはないので、事業の可能性は自分達がこれから作っていくものですし、思い描く「世の中の当たり前」を実現できるかどうかは、本当に自分達次第だなと思っています。