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仲間の可能性を全て解放できる環境を整える

小池 壮思 Soshi Koike

コーポレート(人事)

PROFILE
大学を卒業後、大手ビールメーカーに入社。
経理として出納・決算・税務を一貫して経験。出向した工場では、採用・人事労務・広報を担当し、本社経理へ帰任後は原価計算・全社経理システム導入を推進した。2021年にCraifに参画し、名古屋研究所・臨床検査室にてオペレーション管理全般及び人事を担う。現在は採用責任者として全社の組織拡大をリードしている。

子供や孫の世代まで胸を張れるプロダクトを世の中へ

学生時代、バックパッカーとして海外を転々と旅行する中で、改めて日本の良さに気づき、日本のプレゼンスの低下を嘆くだけでなく、日本の文化を世界に発信したいと考えるようになりました。日本の文化の中で、一番自分が世界に誇れるものとして思い浮かんだのは「もの作り」の文化でした。そこでメーカーを第一志望とし、最初はビールメーカーに就職しました。ビールという製品を通じて人々に笑顔や楽しい場を創出することに貢献できましたが、お酒を通じて生み出される喜びは、そのひと時で終わってしまうことを少し残念に思うこともありました。そして笑顔や幸せを継続的に支えることができるプロダクトに関わりたいと考えるようになりました。
そんな時に出会ったのがCraifでした。1滴の尿からがんを早期発見できるということを聞き、衝撃が走ったことを今でも覚えています。元々母方の家系ががん家系と言われていたので、自分もいつかがんになるのかなと思っていた私には、Craifのビジョンおよび事業内容が刺さりました。このプロダクトを世の中に送り出したい、自身の子供と孫の世代にはがんの早期発見が当たり前になっている世界を創りたい、そう心から思い、“人々が天寿を全うする社会の実現”という壮大なプロジェクトに参画することを決めました。

仕事は報酬、Craif流「墾田永年私財法」

入社する際、勤務地に関しては東京から遠隔勤務の許可を得ていましたが、オペレーション管理の役割を果たすためには現地に赴く必要があると考え、Craifに入社してからは縁もゆかりもない名古屋へ転居しました。右も左も分からないまま名古屋の研究所に着任しましたが、そこには当時ルールや仕組みがなく、いかにもスタートアップらしい雰囲気の研究所がありました。メンバーの名前や特徴、役割を覚えてから、すぐに組織化に着手しました。チームという枠組みを作り、役割分担を明確にし、またルールや制度を作り、少しずつ組織を形成していきました。ただ、名古屋研究所では採用も重要な組織課題でした。検査サービスをローンチするためには、検査技師や検査員を採用する必要がありましたが、当時Craifはこの採用に苦戦していました。そこであらゆる媒体に求人を載せ、様々な人材紹介会社との接点を設けるなど、自ら採用活動に急激にアクセルを踏み込んで、入社半年でなんとか10名ほど採用することが出来ました。
現状Craifでは、事業や組織の成長のために必要、かつ誰も手を回せていない領域を自ら率先して開拓するような働き方が歓迎されます。自ら開拓した領域で成果を出せば、それは自分自身の仕事とすることもできます。私は検査員の採用活動で成果を出したことがきっかけで、現在は検査所での採用に限らず、全社の採用責任者として活動全般を任せてもらえるようになりました。仕事は報酬であるという考え方がありますが、これがCraifでいう“墾田永年私財法”です。スタートアップにおいては、人材がボトルネックになることが多いため、採用の責任を持ち、タイムリーにカルチャー及びスキルマッチする人材を採用し、事業の推進を支えることに非常にやりがいを感じています。

皆が目の前の仕事に集中できるよう、組織の潤滑油になる

私は個人としても人事としても、東京や名古屋などの地域に関係なく、組織の潤滑油のような存在でありたいと思っています。スタートアップ企業では、しばしば「30人の壁」「50人の壁」「100人の壁」といった言葉が使われますが、私たちCraifも同じような課題に直面しているのではないかと思うことがあります。様々な要因が考えられますが、組織が大きくなることでコミュニケーションが円滑に進まなくなることが1つの要因です。この課題は、仕組みによって解決すべきではありますが、どうしようもない場合は人が介入する必要があります。そうした場合に、私がコミュニケーションのハブとして機能し、解くべきイシューを突き止め、そして解決をしていきたいと考えています。
コミュニケーションのハブとして機能するためには、多くのメンバーからオープンに相談をしてもらう必要があります。そのため、社内外を問わず、常に相手に対してリスペクトを持ち、誠意を持って対応することを心がけ、人として信頼してもらえるよう努めています。こうした取り組みの結果、相談を受ける回数が増えたと感じていますし、一人ひとりが問題や感情をオープンに話し合えるようになってきていると思います。ただし、これらの成果を得るには時間がかかるものであり、今後もこの取り組みを継続し続ける必要があると考えています。

自らが最高のチームの作り手になる

Craifには、「この仲間で成し遂げられなかったら、誰が成し遂げるのか」と思えるほど、良い仲間が集まってきています。我々が挑んでいるがんの早期発見というミッションは困難だからこそ、自分たちの限界を決めずに挑み続ける必要があり、同時にこの仲間たちの可能性を100%解放できる組織でなければなりません。
そのために、人事としては、採用からオンボーディング、入社後の継続的な活躍を支えるような育成・評価制度の構築、日々の効率的な人事労務オペレーションなど、やるべきことはたくさんあります。"崖から飛び降りながら飛行機を組み立てる"ような仕事をしているこの組織を支えるには、柔軟かつ堅牢なコーポレートチームが欠かせないと思います。その役割を果たすべく、自らが周りを巻き込みながら最高のチームの作り手になっていきたいです。また、従業員一人ひとり全員がその認識を持つ必要があります。こうした文化を早期に醸成していき、組織が大きくなっても大切にしていきたいです。

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