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2021.12.21

Craif、東京医科大学が共同研究を開始
~尿中マイクロRNAを用いた尿路上皮がんに対する免疫治療効果予測バイオマーカーの開発にむけて~

 Craif株式会社(所在地:東京都文京区、CEO:小野瀨 隆一、以下Craif)は、学校法人東京医科大学(所在地:東京都新宿区、理事長:矢﨑 義雄)と共同研究契約を締結しました。本契約の締結により、Craifと東京医科大学 泌尿器科学分野(研究責任者:平澤 陽介講師)は、尿中マイクロRNAを用いた尿路上皮がんに対する免疫治療効果予測バイオマーカーの開発に向けた共同研究を開始します。

■研究概要
 尿路上皮がんは、膀胱がん全体の約90%を占め(1)、転移性の場合の5年生存率はわずか9.5%程度です(2)。過去30年にわたり、進行性尿路上皮がんに対する標準的な一次治療は、複数薬剤を組み合わせた化学療法でした。しかし化学療法の場合、治療初期の奏効率は高くとも、長期持続や完全奏功は稀なため、多くの場合、治療開始から9カ月以内に進行が認められることがわかっています(3)(4)。また、進行性尿路上皮がんへの化学療法後の再発症例に対する救済療法や維持療法として、近年では免疫治療薬が広く使用されるようになりましたが、奏効率が低く(*5)、効果を予測する簡便なバイオマーカーが存在していないという課題が残されています。さらに免疫治療薬は医療コストも高く、immune related adverse event: irAEといった新たな分類ができるほど、特有の副作用も存在します。本研究では、尿中マイクロRNAを用いた尿路上皮がん患者に対する免疫治療の効果予測バイオマーカーを開発することで、奏効率の向上や医療コストの最適化を目指します。

(1) Cancer.net. Bladder Cancer: Introduction.https://www.cancer.net/cancer-types/bladder-cancer/introduction. Accessed January 2020.
(2) 国立がん研究センター がん情報サービス.https://ganjoho.jp/reg_stat/statistics/stat/cancer/21_bladder.html
(3) Bukhari N, et al. Update on the Treatment of Metastatic Urothelial Carcinoma. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC6011065/. Accessed January 2020.
(4) Von der Maase H, et al. Comparing Gemcitabine Plus Cisplatin, With Methotrexate, Vinblastine, Doxorubicin, Plus Cisplatin in patients With Bladder Cancer. Journal of Clinical Oncology. 2005;23(21):4602-4608.
(*5)Bellmunt J et al. N Engl J Med 2017; 376: 1015-1026